会長挨拶

第36回日本神経救急学会学術集会 会長 顔写真

第36回日本神経救急学会学術集会 会長
川口市立医療センター 救命救急センター長
直江 康孝

この度、第36回日本神経救急学会学術集会の会長を拝命いたしました。会期は令和4(2022)年6月25日(土)、会場は川口駅前のフレンディアを予定しています。本学会は1992年に神経救急研究会に端を発し今年で36年目の節目を迎えます。この節目の年に本学会の会長を拝命したことは、私自身はもとより、所属である日本医科大学救急医学教室、そして現職の川口市立医療センターにとりましても大変光栄なことと存じております。

テーマは「神経救急の歩みとこれから」とさせていただきました。本学会が開催されるようになってから30年の間に神経救急の部門でも様々な進歩がみられました。厚生労働省が医療計画の中ですすめる5疾病5事業のなかでも脳卒中と救急医療の2つの疾病、事業に関連する本学会は非常に重要な位置を占めていると言えます。また令和2年に入って世界的に流行した新型コロナウイルス感染症もいまだ収束したとは言えない状況で、様々な神経後遺症を残す事もわかってきており本学会が果たすべき役割も益々大きくなっていくものと考えます。そこで本会では本学会発足から今日までの神経救急の進歩と今後の目指すところに焦点をあて議論をして行きたいと考えています。

令和2年の第34回に引き続き、令和3年の第35回学術集会でも、新型コロナウイルス感染症の影響でハイブリッド開催という形式で行われました。令和4年6月までには一定の収束をみて条件付きで対面式の学術集会が開催できることを願っています。第35回会長の園生雅弘先生が採用されたディスカッサント方式も継続して取り入れたいと考えています。また今回は学会の最後に川口市民を対象とした市民講座を開催し、当院での脳卒中治療の取り組みを紹介する予定です。

少人数のスタッフで、しかもまだまだ新型コロナ感染症が収束しない中での学会準備となります。皆様方の協力を得て少しでも有意義な学術集会が開催されるよう、川口市立医療センター、日本医科大学救急医学教室、および関連のスタッフ一同努力してまいりますので、ご理解いただきますようお願い申し上げます。